2015年6月21日日曜日

大学農学部と薪小屋

先日、岩手大学農学部(共生環境課程)のⅠ准教授を訪ねてきました。

地域による、地域のための木質バイオマス利活用促進策について...等

いろいろ現状を踏まえてお話を伺いました。


















岩手県の無理なく永続的に利用可能な
森林資源成長量は
なんと、毎年400万立方メートルだそうです。
毎年毎年成長する量だけでです。


相当のポテンシャルであります。
聞けば岩手県の森林資源量は
スイス1カ国のそれに匹敵するそうです。
岩手はそのうち、建材や合板やチップ材等で
毎年120万立方mしか
まだ利活用されていないそうです。.....
従いまして、残材カスケード利用には至っていない現況です。
www~。。。。












話はいきなり小さくなりますが...↓

我が家は約8立方m入りのこの薪小屋で
約半年分の暖房用乾燥薪燃料を保管しています。
初夏になればこのように寂しい空間となります。
(販売薪は別の倉庫に保管しています)














岩手県は毎年280万立方m(この薪小屋35万個分)の木は
利用されずに山にあるということになります。(おおげさ?笑)





岩手の森林の成長量だけでも
1年でこの薪小屋50万個分!









一方
別な意味合いにおいて木質バイオマスがもてはやされていて
電気をつくるためだけに、大量に木が切られることをどう思いますか?
と准教授がおっしゃいました。(木質バイオマス発電のこと)

発電のためだけに木を燃やすことは非合理的であります。
木の持つエネルギーの60%以上は捨てられているのです。
大量に伐って大量に使うことはコストには叶うことかもしれませんが...
効率性・産業構造・経済性・コスト等....
大人の都合?でやむを得ない現実はあるとしても
何か、どこか、違うところに望ましい方向性があるように感じる...

グリーンコンシュマーという言葉・概念が以前から出ています。
残材ならいざ知らず、本来A材やB材の優良木を燃やして電気を作る
ことはいかがなものかとあらためて感じたところでした。

なるべく、小さい単位で、ごく狭い地域で できる範囲で
木の持つエネルギーを熱として利用できる方法は.....

一汗かきながら
家で薪ストーブや薪ボイラーを焚く燃料としての薪づくり。
森に入りませんか!
わたしたちひとりひとりが
薪を焚くことは経済効率とは違う尺度で森とかかわりながら
環境や生きる意味を考えたり、価値観をもつこと.?
.....スロー スローでいいんじゃないかなと。

つづく....   ♪



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